野江駅、関目成育駅近くで開院しているばんどう歯科・矯正歯科です。
今日は歯医者さんで行う食いしばり、エラ張りの治療について
説明します。前回のコラムでも取り扱った顎関節症ですがその中でも歯
ぎしり、食いしばりによってお口周りの筋肉痛が出るという患者さんが
いるというお話をしました。一般的には歯ぎしり、食いしばり自体をなく
すことができれば良いのですが無意識に行われている運動ですので制御す
ることができません。したがってそのようなお悩みの患者様には当院では
ナイトガードを作ることをまずオススメさせていただいております。
ナイトガードをすることでお口周りの筋肉の緊張の緩和につながり、
また歯と歯が物理的に削れ合うことを防止するといった効果があります。
ナイトガードを使用することで症状が改善する患者様がいる一方で、実際
違和感が強いためにナイトガードが使用できないといった患者様もおられ
ます。そのような患者様にオススメしたいのが今回紹介する
「ボツリヌストキシン注入療法」です。
ボツリヌス菌とは陸、湖、川、海の土壌中に分布する嫌気性菌です。
その菌をお口の周りの咬筋に注射することにより神経接合部のアセチルコ
リン放出抑制することで筋肉収縮運動を抑制するというメカニズムです。
噛む力が弱くなるので歯ぎしり・食いしばりの改善にも大変有効とされて
います。
しかしこのお薬にはもちろん制限があって妊婦さんや授乳婦さんには使う
ことはできませんのであらかじめ問診でしっかりお話はさせていただきま
す。もしナイトガードが使えなくて食いしばり、歯ぎしりでお困りの
患者様は一度お気軽にご相談ください。