野江、関目成育駅近くで開院しているばんどう歯科・矯正歯科です。
今日は当院での接着治療についてお話ししたいと思います。まずそのお話
をする前に歯の構造について説明させていただきます。
歯の一番外側はエナメル質、その下には象牙質、そして一番深い所を歯髄(神経)と言います。
エナメル質は人体の中でもっとも硬い組織です。エナメル質の97%はハイドロキシアパタイトというリン酸
カルシウムの一種からできています。滑らかに感じるエナメル質の表面も電子顕微鏡で見ると実は爪楊枝の束の
ように無数の「エナメル小柱」からなっています。
エナメル小柱の隙間にむし歯菌が生産した酸が入り込むと内部からハイドロキシアパタイトが溶け出し小柱構造が
崩れ、初期虫歯ややがて進行性の高い穴があいた虫歯になってしまいます。
小柱構造が破壊されていくと虫歯が進行し
エナメル質から象牙質へもっと放置していると歯髄にまで虫歯が達して大きな治療につながってしまいます。
したがって歯科治療において一番大切なことは
「いかにエナメル質を保存するのか」
ということです!
当院では虫歯の部位のみを削り取り、余分なエナメル質を削らずに温存し、歯と樹脂を接着させる
「ダイレクトボンディング」
という治療を行なっています。歯と樹脂を接着させるためにラバーダムという器具を用いて
治療する歯に水分や細菌をつかないようにしてから行います。
このような処置をすることで一度受けていただいた治療が長持ちするとともに、綺麗な仕上がりになります。
銀色の器具がついた歯がダイレクトボンディングしている歯です。(写真は模型です)
場合によっては歯の溝のところに色を入れてキャラクタライズすることもあります。
このような低侵襲な治療を行うことで少しでもエナメル質を残し再治療になりにくい
ような治療を心掛けています。
治療に関して疑問や質問などありましたら気軽にご相談ください!!