こんにちは。 坂東 雅史 院長
大阪市城東区・野江駅・関目駅で歯科をお探しの皆さま、「ばんどう歯科・矯正歯科」です。
歯医者は「痛みが出たら治療するところ」と思っていませんか?
しかし、痛みが出るころにはむし歯や歯周病は進行している状態です。
一度治療をすると健康だったころの歯には戻りません。
日本人の寿命が伸びている今、お口の健康こそが全身の健康につながります。
これからは、歯医者は「予防ケアのために通うところ」に意識を変えてみませんか?
・2013年徳島大学病院 総合歯科診療部 入局
・2014年小室歯科ターミナルビル診療所 入職
・2019年小室歯科ターミナルビル診療所 医長
・2021年ばんどう歯科・矯正歯科 開院
医院名:ばんどう歯科・矯正歯科
所在地: 〒536-0007
大阪府大阪市城東区成育2丁目13−24
日本は先進国ですが、お口の意識は他の先進国に比べて低いといわれています。
「高齢になれば歯はいずれ抜けてしまうもの」「入れ歯が当たり前」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
じつは、海外では「歯が悪くなる前に予防して歯を残す」ことが常識なのです。
歯医者は「歯の病気を予防するところ」という意識がない日本では、高齢になってからの歯の残存歯数が他の国に比べて著しく低いといわれています。
歯を失うことは、誰しもが起こる老化現象ではありません。
むし歯や歯周病が悪化して抜け落ち、それを入れ歯などでカバーしているだけなのです。
海外では歯科治療に保険が適用されないことが多く、悪くならないようにするために歯科へ予防・クリーニングに行きますが、日本では保険が適用され安く治療できるケースがほとんどです。
悪くなっても「痛くなったら治療すればいい」という考えが、健康意識の低さの理由の一つかもしれませんね。
今では予防大国とも呼ばれているスウェーデンも、かつて今の日本と同じようにむし歯や歯周病で歯を失っている人がほとんどでした。
その状況を打開するために、1970年代に国家の戦略として「歯科予防」を取り入れています。
それから40年以上たち、この予防のスタイルが定着したスウェーデンでは、予防歯科に通っている人はなんと国民の80〜90%です。
それに対し、日本は予防のために歯科を受診する人は10%未満と、まだまだ予防のために歯医者に通うという意識は定着していない状況です。
日本では、「むし歯の治療=銀歯」「歯を失ったら入れ歯」といったイメージがあるほど、銀歯や入れ歯は一般的ですし、歯並びが悪いことや歯の黄ばみもそれほど気にする人はいないでしょう。
しかし、グローバルなビジネスシーンで活躍する人は、美しくないお口元は自己管理ができていない、とみなされるのが現実です。
じつは、世界から見た日本は、先進国でありながらお口の意識が低いとみなされ「日本人は口臭が強い」というイメージが定着しているともいわれています。
海外ではお口元は大切な身だしなみであり、その人の育ちの良さや知性を感じる指標でもあります。
今では、多くの日本人がグローバルな活動をしていますが、それには清潔で美しい口元であることも大切なポイントともいえるでしょう。
日本と同じ状況でありながら、歯科の概念を大きく覆し、予防歯科を広めてきたスウェーデン。
我々は予防先進国スウェーデンから学ぶことがたくさんあります。
日本の15歳以上のむし歯になったことのある歯の本数は平均13本、歯周病に関しては成人の約8割が罹患しているといわれていますが、スウェーデンでは平均むし歯本数は3.5本、歯周病も2割で、どちらも日本の半分を下回る数値です。
(出典:厚生労働省‐歯科疾患実態調査 1人平均DMF歯数(DMFT指数)の年次推移 2016より)
予防の意識が定着しているスウェーデンでは、むし歯の本数や歯周病の割合も低く、予防歯科の効果が絶大であることがわかります。
スウェーデンではお子さまの歯が生えはじめるころから、歯科でのオーラルチェックが義務化しています。
歯医者が苦手というお子さんは、治療の時の機械の音や痛みが苦手の原因になっていることがほとんどでしょう。
しかしスウェーデンでは、お子さまが小さいうちから治療ではなく「予防」歯医者に通っているので痛いことがなく、子どもにとって歯医者は怖いところにはならないのです。
スウェーデンの国民は、歯科医をお口の健康のパートナーとして信頼をおき、お子さまも小さいうちからお口の健康を学べているのです。
日本とスウェーデンは長寿化や先進国といった共通の社会背景をもっていますが、歯の寿命では大きな差があります。
スウェーデンでは70〜80歳で平均21本の歯が残っているのに対して、日本では平均16本と約5本の差があるのです。
人間の歯は全部で28本(親知らずは含まない)あり、食事を楽しみながら健康に過ごすには最低でも20本の歯が必要といわれているため、日本でも8020運動を推進しています。
予防歯科を推進してきたスウェーデンでは、70歳以上のほとんどの国民が若い頃と変わらない歯の本数を維持し、お食事を楽しみながら豊かな人生を過ごしていることがわかります。
スウェーデンの国家の積極的な取り組みがあるだけでなく、じつは国民の意識も違います。
日本とは異なり、国民全体がこのような意識で行動しているのです。
日本では歯の病気は「治療するもの」と思っている方が多いですが、歯科先進国のスウェーデンでは、歯の病気は「予防するもの」という意識が国民全体に広がっています。
「むし歯はオーラルケアで防げる病気だと思う人」という質問に対して、スウェーデンでは約81%がそうであると答えたのに対し、日本はわずか約65%に留まり、むし歯は予防で防げるものという認識の違いが明らかになりました。
スウェーデンではお口の健康はお口のケアに左右されると理解し、国民全体が歯科へ検診とクリーニングに行っているのです。
スウェーデンでは、20歳未満は検診だけでなく治療も無償でおこなっているため、子どもの歯科受診率はほぼ100%といわれています。
さらに0歳からのデンタルケアが主流です。
そのために、出産前から歯科医師による子どもの歯磨きの仕方に関して指導があるほどです。
スウェーデンでは出産前から保護者の方に指導があるので、歯が生えてくる前から授乳の後は歯ブラシをお口の中に入れて慣れさせることを習慣にしています。
お子さまが歯ブラシや歯医者を嫌がることが減り、スムーズなブラッシングケアへと進むことができているのですね。
皆さまは毎日の歯磨きで、歯ブラシ以外のケアグッズを使用していますか?
むし歯や歯周病を予防するためには、毎日行うホームケアがとても大切です。
歯ブラシだけの歯磨きでは歯垢は6割しか取れておらず、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで8割程度まで除去率がアップするといわれています。
スウェーデンではデンタルフロスやデンタルリンスを歯磨きと併用することを当たり前に行っています。
しかし、日本ではデンタルフロスや歯間ブラシを使っている人は30.6%、口臭の予防にもなる舌清掃はたった16.6%という結果なのです。
(出典:厚生労働省-歯科疾患実態調査 歯や口の清掃状況 2016より)
毎日の歯磨きにプラスしてオーラルケア用品を使うことは効率の良いブラッシングを期待できます。
1日に1回、寝る前にはデンタルフロスや歯間ブラシ、舌ブラシを用いてスッキリした状態で寝るのがいいですね。
歯科予防には遅いことはありません。
予防のために歯科に通うことには、こんなメリットがあります。
むし歯や歯周病は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌が歯に定着することが原因です。
予防するには、毎日の歯磨きでのプラークコントロールが最も大切です。
しかし、歯並びや食生活習慣、歯磨きの癖など、お口周りの環境は皆さんそれぞれ異なります。
自分では正しい歯磨きができていると思っていても、一度お口のプロである歯科衛生士に診てもらうことがおすすめです。
当院では患者さんお一人お一人に合った歯ブラシや、ケア用品の選択、磨き方のポイント、デンタルフロスや歯間ブラシの効果的な使い方をお伝えしています。
磨いているのに何度もむし歯になってしまうという方は、磨き方のコツを覚えるだけで改善できるかもしれません。
毎日のセルフケアの質を高め、より良いお口の環境にしていきましょう。
毎日のセルフケアだけでは、落としきれないプラークがあります。
ここで残ってしまったプラークは歯ぐきの中へ入り込み、炎症の原因になってしまうので、歯科医院で専用の機械を使って、ご自身で落としきれない細菌の膜を除去することが大切です。
ケアを怠ると、むし歯や口臭の原因になるだけでなく、歯周病菌が全身をめぐり糖尿病をはじめとする全身疾患につながることも。
長寿化する日本で、生き生きとしたシニアライフを過ごすためにも、ぜひ歯科医院での予防をしていきましょう。
ばんどう歯科・矯正歯科では、お子さまのむし歯予防にも力を入れ、お子さまからシニアの方まで「むし歯になりにくいお口づくり」をサポートしています。
患者さまお一人お一人に合わせた予防ケアを行いますので、お気軽にご相談ください。
2021.03.19 [金]
2021.08.03 [火]
2023.04.20 [木]