こんにちは。
大阪市城東区・野江駅・関目駅で歯科をお探しの皆さま、「ばんどう歯科・矯正歯科」です。
歯並びをきれいに整える「矯正治療」。
美しい口元に憧れるものの、「時間がかかる」「歯を動かすのが痛そう」など、なかなか治療に踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに矯正治療は、治療にかかる時間も年単位のケースがほとんどです。
また、「歯を動かすのに痛みが出る」というのも、個人差があり、すぐに慣れてくる方が多いものの、よく聞かれる話で、矯正治療を躊躇してしまう原因のひとつかもしれません。
けれども、当院では多くの矯正装置の種類をご用意しています。
患者さまのご希望やお口の状態、ライフスタイルなどによって適切なものをご提案しています。
今回は、従来のものより「痛みが少なく」「早く動く」、患者さまの負担が少ない「セルフライゲーションブラケット」という矯正治療をご紹介しましょう。
Contents
「セルフライゲーションブラケット」とは、弱い力で歯を動かして歯並びを整える矯正装置です。
見た感じは、今までのワイヤー矯正と変わらないように見えるかもしれませんね。
従来のワイヤー矯正とくらべて、歯にかかる力を弱められるので、痛みを軽減できるのが特徴のひとつです。
「弱い力で歯がちゃんと動くの?」と疑問に思われるかもしれませんが、弱い力の方が歯や歯を支える「歯槽骨」という骨の負担を抑えられ、スピーディーに歯が動くといわれています。
セルフライゲーションの装置が歯にかける力は、従来の10分の1程度。
これくらいの力で歯を動かす方が、移動速度が早いということがわかっています。
矯正治療では、どのように歯を動かしているのでしょうか。
歯と、歯を支える歯槽骨のあいだには、「歯根膜」という弾力のある薄い膜があり、歯にかかる衝撃を和らげるクッションのような役割があります。
矯正治療によって、ワイヤーで圧力を加え続けると、力がかかっている側の歯根膜が縮み、反対側の歯根膜は引き延ばされることに。
その結果、縮んだ方の歯根膜に「骨を溶かす細胞」があらわれ、骨を溶かします。これを「吸収」といいます。
引き延ばされた方の歯根膜は、その反対で骨を作ろうとする細胞があらわれ、骨を作る「再生」という状態になるのです。
この「吸収」と「再生」の働きを繰り返すことで歯は少しずつ動くのです。
この繰り返しのスピードが速いと、歯や歯を支える歯槽骨などの歯周組織に負担をかけてしまうので、1mm動かすのに約1カ月というゆっくりした速度で動かします。
この時に、歯にかける力を弱くして、歯周組織にかける負担を軽くすることで、スピーディーに動かそうというのが、セルフライゲーションブラケットなのです。
従来の矯正装置は、歯に固定した「ブラケット」という器具にワイヤーを装着し、ワイヤーを締めることで少しずつ歯を動かします。
ブラケットとワイヤーは、ゴムリングなどで結びつけ、固定させます。
それに対してセルフライゲーションのブラケットは、ゴムリングなどを使用しません。
ワイヤーをブラケットについている開閉式のシャッターで挟みこみます。
そのため、ワイヤーとブラケットの摩擦力を弱くすることが可能になり、効果的に歯を動かせるようになったのです。
治療期間が短縮できるので、少しでも早く治療を終わらせたい方におすすめです。
歯の痛みなどをできるだけ感じることなく、治療をすすめたい方にも適した治療法でしょう。
また、ワイヤー矯正の一種なので、重度な歯の乱れにも対応できます。
目立ちにくいマウスピース矯正を希望されていたけれど、歯並びの症状的に難しいと言われた方は、ばんどう歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
ブラケットを透明や白など、目立ちにくいものを選択することも可能です。
セルフライゲーションブラケットは、「予定よりも矯正治療が早く終わった」という患者さまもいらっしゃるほどなので、時間がかかることが多い複雑な歯並びを整えたい方にもおすすめです。
セルフライゲーションブラケットは、今までの弱点を改善した新しい矯正装置です。
セルフライゲーションブラケットのメリットをまとめてご説明しましょう。
弱い力で歯を動かすので、痛みを軽減できるというのは大きなメリットでしょう。
従来の装置では、特にワイヤーを締めた後に痛みを感じる方が多いようです。
痛みを感じる感覚は個人差がありますし、徐々に痛みが治まって慣れてくるケースがほとんどですが、全く痛みを感じない方というのは少ないです。
セルフライゲーションブラケットなら、今までの10分の1の弱い力でもしっかり歯が動くので、大きな痛みを感じることも少ないでしょう。
そのため、治療期間中でも少ない違和感で過ごせる可能性があります。
セルフライゲーションブラケットのもうひとつの特徴は、治療期間が短くすむことです。
従来のワイヤー矯正は、ワイヤーを強く締めることで歯を動かします。
ただこの時に、歯周組織に負担を与えてしまうので、少しずつしか動かせません。
しかし、弱い力の方が歯を動かすための働きが適切な早さで行われていることがわかりました。
弱い力の方が、スピーディーに歯が動くようになるのです。
無理な力をかけることがないので、歯周組織にかかる負担を軽減できます。
歯周病で歯ぐきが下がっている方や、顎関節症などで歯周組織が弱っている方にも適応できる可能性があります。
少ない負担で治療を行うため、無理なく治療をすすめることができます。
ブラケットとワイヤーを1つずつゴムリングなどで固定する必要がないので、1回の治療時間が短縮できます。
ワイヤーの着脱が簡単で、長時間患者さまに大きなお口を開けていただく負担を軽減できます。
ワイヤー矯正は、装置の構造が複雑で歯磨きがしづらく、むし歯のリスクが高いといわれています。
セルフライゲーションブラケットも、同じワイヤー矯正なので、歯磨きは丁寧に行う必要がありますが、ゴムリングなどがないため、汚れがつきにくく、従来の装置より歯磨きはしやすいでしょう。
矯正治療中にむし歯になってしまうと、装置を外してむし歯治療をするため、治療が中断する可能性もあります。
スピーディーな治療をご希望されている方は特に、むし歯にならないようにきれいに歯を磨くようにしましょう。
歯に矯正装置がある状態でのブラッシング指導を行っているので、ご自宅でのセルフケアに役立ててください。
歯並びを整えるときに、歯がきれいにならぶスペースを確保するために、抜歯をする場合があります。
セルフライゲーションブラケットであれば、歯列の拡大がバランスよく行われるので、歯を抜かずに矯正治療ができる可能性が高いです。
健康な歯を抜くのに抵抗がある方などにも、検討していだきたい矯正治療方法です。
当院では、どの矯正方法であっても、メリットだけではなく、デメリットもしっかりご説明いたします。
そのうえで、患者さまお一人お一人に合った矯正方法を、一緒に相談しながら決めていきましょう。
多くのメリットがあるセルフライゲーションブラケットですが、他の矯正治療とくらべて治療費がかかるのがデメリットのひとつです。
もともと、矯正治療にかかる治療費の負担は大きいものですが、セルフライゲーションブラケットでは、一般的な矯正治療よりも治療費がかかりがちです。
歯科医師はもちろん、ご家族の方ともよくご相談いただき、治療方法を選択しましょう。
また、お口の機能を回復するための矯正治療なら、医療費控除も利用できます。
医療費の負担を軽くする制度ですので、上手に利用するようにしましょう。
セルフライゲーションブラケットには、ワイヤーを挟みこむ開閉式のシャッターがあるため、ブラケット自体が大きくなる傾向があります。
そのため、お口の中で目立つように感じるかもしれません。
ブラケットが透明なものなど、目立ちにくい装置も選んでいただけますので、どのようなご希望やご要望もお気軽にご相談ください。
患者さまのお口はお一人ずつ違います。
治療方法に対して、希望する優先事項も違っていて当然です。
・できるだけ早くキレイなお口にしたい
・治療の痛みをできるだけ抑えたい
・他の人に気付かれたくない
・費用を抑えたい
・歯の乱れをしっかり治したい
・費用が多少かかってもいいから、希望通りの治療をしてほしい
患者さまによっては上記以外のご希望もあるかもしれませんね。
ばんどう歯科・矯正歯科では、患者さまのお口の状態をしっかり検査し、ご希望される優先事項やライフスタイル、現在のお悩みなどを丁寧におうかがいいたします。
複数の矯正治療の方法をご用意し、患者さまに適した矯正治療をご提案します。
マスクが日常生活に溶け込んでいる今のうちなら、スピーディーな矯正で口元がきれいになれる可能性がありますよ。
患者さまがご希望される美しい口元を実現できるように、当院スタッフも全力でサポートいたしますので、矯正治療に興味がある方は、お気軽にご来院ください。
2021.06.19 [土]
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2021.09.15 [水]